| EDUCATION AND Training / 教育・研修システム
香り立つ脳神経内科医であれ
戸田達史
脳神経内科医にとって8~9割のウェイトを占めるのが問診と診察です.
どんなに難しい疾患でも、微かに“香る”手がかりがあるもの.
それを診察や研究でとらえ、診断をつけたり、新しい概念を確立したりしていくのが私たちの仕事です.
「雪埋梅花 不能埋香(雪、梅花を埋むれど、香を埋むること能はず)」
戸田達史
脳神経内科医にとって8~9割のウェイトを占めるのが問診と診察です.
どんなに難しい疾患でも、微かに“香る”手がかりがあるもの.
それを診察や研究でとらえ、診断をつけたり、新しい概念を確立したりしていくのが私たちの仕事です.
「雪埋梅花 不能埋香(雪、梅花を埋むれど、香を埋むること能はず)」
専門研修(卒後3年目以降)
具体的には,東京大学医学部附属病院もしくは関連施設の内科専門研修プログラムに登録しながら脳神経内科重点型の研修を行っていただきます.2018年度からの新専門医制度下においても,研修内容は,当科で培われてきた特色ある従来の研修内容をそのまま生かすようにプログラムを組んでおります.なお,東大病院の内科専門研修プログラムの詳細につきましては東京大学医学部附属病院内科専門研修プログラム(日本内科学会サイト内)をご参照ください.また内科専門研修制度については日本内科学会のこちらのページ、およびJ-OSLERもご参照ください.
疑問点などがございましたら,どうぞ遠慮なく医局メールアドレス(neuro-ikyoku[at]umin.ac.jp)までご連絡下さい.
疑問点などがございましたら,どうぞ遠慮なく医局メールアドレス(neuro-ikyoku[at]umin.ac.jp)までご連絡下さい.
専門研修プログラム:詳細
当科では卒後3年目から脳神経内科専門医育成のためのプログラムを用意しており,受験資格が与えられる最短の卒後6年で日本神経学会専門医試験の受験が可能となります.
当科では卒後3年目から脳神経内科専門医育成のためのプログラムを用意しており,受験資格が与えられる最短の卒後6年で日本神経学会専門医試験の受験が可能となります.
◆ 卒後3~4年目
東大病院脳神経内科の病棟主治医チームの一員として,脳神経内科固有疾患の病棟勤務を基本と致しますが,早めに関連病院脳神経内科での研修が組み込まれることがあります.神経生理,神経病理(神経・筋疾患の病理及び中枢病理を含みます)の研修に専念できる期間(生理3ヶ月:病理3ヶ月)があります.また院内の当科コンサルトを一手に引き受けるコンサルトチーム一員となり,medical neurologyのより幅広い経験と知識を得ることとなります.
東大病院脳神経内科の病棟主治医チームの一員として,脳神経内科固有疾患の病棟勤務を基本と致しますが,早めに関連病院脳神経内科での研修が組み込まれることがあります.神経生理,神経病理(神経・筋疾患の病理及び中枢病理を含みます)の研修に専念できる期間(生理3ヶ月:病理3ヶ月)があります.また院内の当科コンサルトを一手に引き受けるコンサルトチーム一員となり,medical neurologyのより幅広い経験と知識を得ることとなります.
◆ 卒後4~5年目
当科の関連病院および当科と緊密に連携している大学病院脳神経内科にて急性期の神経疾患を含めた多数の症例を経験します.場合によっては東大病院における病棟勤務となり,3年目,4年目の医師,研修医をサポートする形になることもあります.なお研修先の病院は以下の通り,主に都内の有名教育病院です.新専門医制度下では日本内科学会総合内科専門医(旧制度では認定内科医)を受験します.内科専門研修制度については日本内科学会のこちらのページ、およびJ-OSLERもご参照ください.
当科の関連病院および当科と緊密に連携している大学病院脳神経内科にて急性期の神経疾患を含めた多数の症例を経験します.場合によっては東大病院における病棟勤務となり,3年目,4年目の医師,研修医をサポートする形になることもあります.なお研修先の病院は以下の通り,主に都内の有名教育病院です.新専門医制度下では日本内科学会総合内科専門医(旧制度では認定内科医)を受験します.内科専門研修制度については日本内科学会のこちらのページ、およびJ-OSLERもご参照ください.
主たる研修先
東京都
板橋区 東京都健康長寿医療センター 大田区 大森赤十字病院 小平市 国立精神・神経医療研究センター病院 品川区 NTT東日本関東病院 渋谷区 日本赤十字社医療センター 新宿区 国立国際医療研究センター病院 千代田区 東京逓信病院 三井記念病院 港区 虎の門病院 国際医療福祉大学三田病院 目黒区 東京共済病院 |
◆ 卒後6年目以降
東大病院脳神経内科の病棟主治医チームの指導医となり神経内科専門研修の研修の仕上げを行います.またNHO下志津病院にて筋ジストロフィーの研修に専念する期間があります(2-3か月).研修終了後の卒後7年目以降に,日本神経学会専門医試験を受験します.当科においては受験した殆どの医師が日本神経学会専門医試験に合格しています.
東大病院脳神経内科の病棟主治医チームの指導医となり神経内科専門研修の研修の仕上げを行います.またNHO下志津病院にて筋ジストロフィーの研修に専念する期間があります(2-3か月).研修終了後の卒後7年目以降に,日本神経学会専門医試験を受験します.当科においては受験した殆どの医師が日本神経学会専門医試験に合格しています.
書かれた医学は過去のものである
目前に悩む患者の中に明日の医学の教科書の中身がある
冲中重雄
目前に悩む患者の中に明日の医学の教科書の中身がある
冲中重雄
専門研修プログラム:大学での研修について
当科の専門研修プログラムは,東大病院の特性を生かした研修内容に加え,神経生理,神経病理 (中枢神経病理を含む) を専念して研修する期間もあり (生理2ヶ月:病理3ヶ月),充実した内容と自負しております.通常,3年間の専門研修のうち半年~1年間は大学にて研修を行っていただいています.
当科の専門研修プログラムは,東大病院の特性を生かした研修内容に加え,神経生理,神経病理 (中枢神経病理を含む) を専念して研修する期間もあり (生理2ヶ月:病理3ヶ月),充実した内容と自負しております.通常,3年間の専門研修のうち半年~1年間は大学にて研修を行っていただいています.
◆ 当科の診療体制
当科の病棟診療は脳神経内科固有床チーム,総合床(総合内科)チームおよびコンサルトチームからなり,互いに有機的に連携して診療を行っています.
脳神経内科固有床チームでは,脳血管障害,中枢神経感染症やてんかん重積などの神経緊急症の加療,神経変性疾患や免疫性神経疾患,中枢性脱髄疾患,筋・末梢神経疾患を初めとした高度な専門的知識を必要とする神経疾患の精査・治療を中心に行っています.
総合床(総合内科チーム)では,主に脳血管障害について,コンサルトチームと連携して救急対応・超急性期治療から急性期リハビリテーションや外来通院への橋渡しまで,一貫した急性期脳卒中医療を担います.また総合内科医としての研修も積みます.
コンサルトチームでは,院内のコンサルテーションの大半を引き受けます.東大病院の特徴として他科においても一般市中病院ではほぼみることのない稀な疾患の患者さんが多いことがあげられます.さまざまな背景をもった他科の患者さんの脳神経内科的問題点について専門的立場から診療の指針を提示します.具体的には,脳血管障害の救急対応・急性期治療はもちろん,各種疾患に合併する様々な神経筋疾患 (いわゆるmedical neurologyの対象疾患) について主治医のコンサルテーションを受けます.
この様に,脳神経内科では,東大病院全体の,非常に多彩で幅の広い神経疾患全てについて診療を行っており,意識障害や脳血管障害など救急対応が必要な疾患をはじめ,頭痛などのcommon diseaseから変性疾患まで幅広く,脳神経内科診療の基本を十分に習得できる研修プログラムを提供します.また,各分野の専門家がそろっており,脳神経内科の世界に更に深く入ってゆきたい方には,他では得難い高密度の研修内容を提供しています.
更に,専門医教育にも力を入れており,基本的かつ重要な検査手技については集中して実地教育をうけるプログラムを用意しています.具体的には神経生理,神経病理(神経・筋疾患の病理及び中枢病理を含みます)の研修に専念できる期間(生理3ヶ月:病理3ヶ月)を設けております.神経生理専門研修では神経伝導検査を基本として各種誘発電位,反復刺激検査,針筋電図,経頭蓋磁気刺激検査,表面筋電図による不随意運動解析などを行っていただきます.神経病理研修では東京都健康長寿医療センターとも連携して中枢神経病理,末梢神経・筋病理所見の診方,病理診断レポートの作成等を行っていただきます。
当科の病棟診療は脳神経内科固有床チーム,総合床(総合内科)チームおよびコンサルトチームからなり,互いに有機的に連携して診療を行っています.
脳神経内科固有床チームでは,脳血管障害,中枢神経感染症やてんかん重積などの神経緊急症の加療,神経変性疾患や免疫性神経疾患,中枢性脱髄疾患,筋・末梢神経疾患を初めとした高度な専門的知識を必要とする神経疾患の精査・治療を中心に行っています.
総合床(総合内科チーム)では,主に脳血管障害について,コンサルトチームと連携して救急対応・超急性期治療から急性期リハビリテーションや外来通院への橋渡しまで,一貫した急性期脳卒中医療を担います.また総合内科医としての研修も積みます.
コンサルトチームでは,院内のコンサルテーションの大半を引き受けます.東大病院の特徴として他科においても一般市中病院ではほぼみることのない稀な疾患の患者さんが多いことがあげられます.さまざまな背景をもった他科の患者さんの脳神経内科的問題点について専門的立場から診療の指針を提示します.具体的には,脳血管障害の救急対応・急性期治療はもちろん,各種疾患に合併する様々な神経筋疾患 (いわゆるmedical neurologyの対象疾患) について主治医のコンサルテーションを受けます.
この様に,脳神経内科では,東大病院全体の,非常に多彩で幅の広い神経疾患全てについて診療を行っており,意識障害や脳血管障害など救急対応が必要な疾患をはじめ,頭痛などのcommon diseaseから変性疾患まで幅広く,脳神経内科診療の基本を十分に習得できる研修プログラムを提供します.また,各分野の専門家がそろっており,脳神経内科の世界に更に深く入ってゆきたい方には,他では得難い高密度の研修内容を提供しています.
更に,専門医教育にも力を入れており,基本的かつ重要な検査手技については集中して実地教育をうけるプログラムを用意しています.具体的には神経生理,神経病理(神経・筋疾患の病理及び中枢病理を含みます)の研修に専念できる期間(生理3ヶ月:病理3ヶ月)を設けております.神経生理専門研修では神経伝導検査を基本として各種誘発電位,反復刺激検査,針筋電図,経頭蓋磁気刺激検査,表面筋電図による不随意運動解析などを行っていただきます.神経病理研修では東京都健康長寿医療センターとも連携して中枢神経病理,末梢神経・筋病理所見の診方,病理診断レポートの作成等を行っていただきます。
一度見たことにあまり意味をつけるな.
ただし記憶せよ!
二度見たら何かあると思え.
それは残念ながら本に書いてあることが多いが,まれには誰も気が付いていないこともある!
三度見たら只事ではない.
それは,常に何物かである!
豊倉康夫
DEPARTMENT OF NEUROLOGY, THE UNIVERSITY OF TOKYO